社会医療法人 札幌清田病院

文字サイズ

診療科のご案内

外科・消化器外科・内視鏡外科・肛門外科

外科イメージ写真

 当科では主に消化器+肝胆膵の悪性疾患(胃、腸、肝臓、胆嚢、膵臓、)に加えて胆石症、鼠径ヘルニア、脾臓疾患、肛門(痔疾患、脱肛)、気胸、甲状腺などの良性疾患の手術も行っています。

 また外傷、陥入爪(嵌入爪)、粉瘤(体表のおでき)などに対しては外来で局所麻酔での治療を行っています。

 2014、2015年の中央手術室での手術件数が284件、250件で、中心静脈持続注入用埋めこみ型カテーテル(CVポート)造設術なども含めた外来手術件数が126件、130件となっており、総手術件数はそれぞれ410件、380件でした。昨年10月より常勤の外科医が3名体制となり,近隣施設からのご紹介患者の受け入れがスムーズになったことで2016年の中央手術室での手術件数もすでに270例を超え、地域からの要望に少しでも協力できるよう邁進する所存です。

 当科では患者さんの痛みを軽減させ、小さな創で喜んで頂ける腹腔鏡下(ふくくうきょうか)手術を積極的に導入しています。腹腔鏡下手術は胆石症、鼠径ヘルニア(脱腸)、大腸癌、胃癌、虫垂炎、一部の膵腫瘍、肝腫瘍、脾腫瘍、血液疾患のリンパ節生検などに対して適応を拡大しています。2014、2015 年の腹腔鏡下手術件数は209件、184件で2016年もすでに200例を超え、胆石、鼠径ヘルニアはもとより最近は大腸がんを中心に悪性腫瘍の腹腔鏡下手術数も漸増しています。

 当科の特色として、SILS(Single incision laparoscopic surgery)という臍(へそ)に2-2.5cm前後の皮膚切開を加えるだけで施行する手術を2009年10月から導入し、これまでに胆石では約300症例を施行し、道内でも有数の症例数となっていて、整容性に優れることからご好評頂いております。詳細は腹腔鏡手術の「単孔式腹腔鏡手術 (SILS)」を参照ください。

代替テキスト

 腹腔鏡下手術以外では、治療に対する専門性が必要とされる胆嚢および胆管、膵臓の悪性疾患にも積極的に取り組んでいます。胆膵領域は、いろいろな臓器に囲まれているゆえに,治療に関しては細心の注意が必要です。当院では日本肝胆膵外科学会認定の高度技能指導医が相談にあたり、通常手術より難易度が高いと判断された症例では道内有数の専門施設である北海道大学病院 (消化器外科II)と協力し、方針の決定ならびに治療を行っていますのでご気軽に相談して頂ければ幸いです。

 外来手術では爪が食い込んで痛みを伴う陥入爪(嵌入爪)(かんにゅうそう)という疾患に対して、フェノール法いう以前の治療法に比べて侵襲が少なく除痛効果の高い治療法を取り入れ、その効果を実感して頂いております。

 癌の治療については手術のみならず、その後の癌化学療法 (抗癌剤の治療) 及び疼痛コントロールなどきめ細やかな経過観察が重要です。当科医師はいずれも消化器外科学会専門医でかつ日本がん治療認定医であり、当院では緩和ケア内科も併設していることから、癌化学療法の副作用、精神的なケアを含めて十分かつ専門的な対策を講じ、当院ならではの“患者さんの病状や体力にあわせた個別の治療”を継続的にサポートしていきたいと考えています。

  • 悪性腫瘍

    大腸がん

     当科では大腸癌に対して積極的に腹腔鏡手術を施行しています。最近では大腸癌手術の80%が腹腔鏡で施行され、症例によっては単孔式手術が行われています。腹腔鏡手術は、手術時間が延長しますが、腹壁の破壊が少なく(疼痛が少ない・回復早い)・拡大視効果で精密な切除が可能です。2014,2015年の大腸癌手術症例はそれぞれ51, 45症例で,腹腔鏡手術症例は43, 40例でした。2016年はこれまで50例で腹腔鏡下手術症例は36例となっています。大腸癌治療ガイドラインでは、大腸癌に対する腹腔鏡手術は難度が高いのでその施設の習熟度を十分に考慮して適応を決定するよう推奨されており、術前診断に基づいて安全性の確保が担保された症例に施行しています。

    胃がん

     胃癌に対しても当科では積極的に腹腔鏡手術を施行しています。

     日本内視鏡外科学会のアンケートによると2013年の胃癌全体に占める腹腔鏡下手術の比率は、34.0%でした。最近ではさらに普及していると考えられます。当院では早期癌に対して極めて小さな創での手術となる腹腔下胃切除(幽門側胃切除・胃全摘)を施行し、D2リンパ節郭清が必要とされる進行胃癌に対しては安全性と根治性が期待できる症例に対しては腹腔鏡下手術を施行しています。また、胃粘膜下腫瘍に対して消化器内科と協力して腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS:Laparoscopy and Endoscopy Cooperative Surgery)も施行しています。

    肝胆膵悪性疾患

     治療に対する専門性が必要とされる肝臓、膵臓、胆嚢および胆管の悪性疾患にも当科は積極的に取り組んでいます。通常の癌の手術のみならず、腫瘍が小さい時、悪性度が低い時、嚢胞性腫瘍などの場合には、腹腔鏡下手術を施行することで、整容性や手術後の痛みの軽減が可能です。

     また、胆道、膵臓領域は、いろいろな臓器に囲まれているゆえに、侵襲の大きな手術を要することもあり、治療に関しては細心の注意が必要です。当科では日本肝胆膵外科学会が認定する高度技能指導医が患者さんのニーズにあった治療を心がけていますが、通常手術より難易度が高いと判断された症例では道内有数の専門施設である北海道大学病院 (消化器外科II)と協力し、方針の決定ならびに治療を行っていますのでご気軽に相談して頂ければ幸いです。

    肝胆膵悪性疾患

  • 胆石症

    胆嚢(たんのう)の機能

    胆嚢(たんのう)の機能

    肝臓は重さ約0.9-1.3kgの臓器で右の肋骨下に潜り込むようにして存在しています。ここで「脂肪の分解を補助する消化液」である胆汁が作成されます。胆汁は一日に600~1000ml産生され黄金色をしています。肝臓内で、木の枝の先から幹の方向に向かうようにして肝内胆管を流れ、やがて本幹である総肝管から総胆管へと流れていきます。胆石の存在する胆嚢は肝臓のやや右側に一部接して垂れ下がっており、 総胆管とは胆嚢管で交通しています。胆嚢の大きさは8x4cm以下とされており、一般的にナスの様な形状をしています。胆汁は胆嚢に貯蔵されている間に水分が吸収され濃縮されます。食事を摂取すると、胆汁は再び総胆管を介して十二指腸に流れ、脂肪に絡まって分解するのを補助する仕組みになっています。

    この胆汁の成分が結晶化あるいは沈殿化することから胆石の原点となる泥砂ができ、一部は結石になっていきます。

    胆石発作の症状

    胆石の症状としては右季肋部痛、発熱などが一般的です。但し痛みの部位は個人差があり右肩が痛くなる人や心窩部痛(みぞおち)あるいは臍の周囲が痛くなる方もいます。発熱は胆嚢内あるいは胆管内に細菌が入り込むことにより生じ、ひどい場合は敗血症や重篤な状態に移行することがありますので注意が必要です。続いて結石が胆嚢の根部や総胆管にはまり込むと黄疸を生じることがあります。無症状の人も20-25%程度います。症状が出る方は再度起こる可能性があるため手術をお勧めします。

    胆石の手術治療

    治療は石だけを取るのではなく胆嚢を摘出して治療するのが一般的です。一部の施設では症例によって、体外衝撃波で砕く治療を行っている施設もありますが当科では手術治療を行っています。手術治療には従来から施行されてきた開腹手術と腹腔鏡下手術があります。

    開腹手術は右の肋骨に沿って約15-20cmの切開をおいて直に胆嚢を摘出する方法で、癒着が強い症例では腹腔鏡手術に比べて他臓器の損傷などの危険性を減らすことができます。

    腹腔鏡下手術は小さな孔を4か所開けて臍下の孔から炭酸ガスを腹腔内に送気してお腹を膨らまします。その状態で先端に小型カメラを有する腹腔鏡を挿入してお腹の中をテレビモニタに映しだし、 幅3-5mm程度の手術器具(把持したり切ったりする装置のついた鉗子)を駆使して胆嚢を摘出してきます。創が小さいゆえに美容面で優れ、痛みも少ないため早期退院が可能になり現在では胆石症の標準治療法となっています。ただし前述しましたが癒着の強い方や上腹部(胃や十二指腸)の手術の既往がある方は安全面を考慮して開腹手術を勧めることがあります。また、腹腔鏡手術から手術中に術式を変更することがあります。最近は臍を1か所のみ2-2.5cm切開するだけで胆嚢を摘出する単孔式腹腔鏡下手術も取り入れて、既に300例以上施行し好評を得ています。

    2014、2015年の腹腔鏡下胆嚢摘出術件数は67、45例で、2016年はこれまで65例と増加しています。

    胆石の手術治療

    胆石の手術の合併症、注意点

    手術の術中および術後の合併症としては、日本内視鏡外科学会第13回アンケート調査報告によれば、1990年から2015年までに施行された腹腔鏡下胆嚢摘出術は513686例で、胆管損傷は3137例 (0.61%)に認められており、他には出血が2491例 (0.58%)、他臓器損傷 (消化管,血管,肝) 1300例 (0.25%)、膿瘍,、腸閉塞などが報告されています。細心の注意を払って手術を施行していますが、このような合併症が生じた際は緊急で追加処置、あるいは再手術を要することがあります。また手術関連死亡率は0.0013%(第11回報告)となっています。

    胆石の手術後の経過

    手術後の経過については手術6時間後から飲水可能となり翌日から食事開始としています。創の状態あるいは痛み、合併症の有無によりますが、ほとんどの方は術後、数日から1週間以内で退院されています。手術後の顕微鏡の検査結果で胆嚢に悪性腫瘍が発見されることが稀にあります。その場合は再手術を含めた追加治療を要することがあります。

  • ソケイヘルニア

    ソケイヘルニアは“脱腸”ともいわれていて、お腹にある小腸などの臓器が大腿の付け根やや上方(ソケイ部)の筋膜の間 から皮膚の下に出てくる病気です。立ち上がった時やお腹に力を入れた時に、ソケイ部が飛び出ていたらソケイヘルニアの可能性があります。日本では年間14-15万人、 アメリカでは年間80万人の患者がいて男性が80%以上を占めます。

    立ち仕事など腹圧のかかる仕事に従事している人に多く認められ、便秘症、喫煙者、妊婦なども要注意といわれています。

    注意すべき“嵌頓(かんとん)”

    ヘルニアの突出部をヘルニア嚢といいますがここに小腸や大網、女性の場合は卵巣や卵管などがはまり込んで抜けなくなることがあります。これを嵌頓といいます。嵌頓するとソケイ部の突出のみならず,痛み、圧痛(押すと痛くなる所見)を認め、小腸が挟まった場合、数時間で腸閉塞(イレウス)症状として嘔気、嘔吐、腹満が出現して放置すると腸穿孔から腹膜炎に至ることがあります。

    ヘルニアの治療

    プロループ法のプラグ(上)とメッシュ(下)

    治療は手術です。ヘルニアバンドで脱腸を抑え込むのは一時的であり、治すには手術が必要です。方法としては従来法(バッシーニ法)、人工物を使用する方法(クーゲル法、メッシュ&プラグ法、リヒテンシュタイン法、プロループ法etc)、腹腔鏡下手術などがあり患者さんの状態により臨機応変に対処します。腹腔鏡下手術を中心に、人工物(メッシュ)でヘルニアの脱出部を補強する方法を行っています。これまでの方法と比較して痛みが少なく、再発もしにくい術式になっています。

    (単孔式)腹腔鏡下ヘルニア修復術

    腹腔鏡下ヘルニア手術は創が極めて小さく、痛みが更に少なく済むことと、左右2つのヘルニアが同時にあった場合に腹腔鏡の手術では下記に示す通りヘルニア嚢は“孔”として認めますので見落とす心配がないことが長所になります。対側にヘルニアを認めた場合には、手術中に一期的に治療することが可能です。通常の腹腔鏡下手術では1cm以下の創を3か所切開して施行しますが、単孔式腹腔鏡下手術では臍に2-2.5cmの1か所の切開で施行しますので、手術後は創が臍に隠れてほぼわからなくなり、優れた整容性からご好評いただいています。当院での2014,2015年のヘルニア手術件数は75, 53例で2016年はこれまで60例となっています。

    )腹腔鏡下ヘルニア修復術

    いずれの創もほとんどわかりません。

    腹腔鏡下ヘルニア修復術は優れた術式ですが、全身麻酔が必要なこと、及びお腹の中から手術するため、稀ですが腸管損傷や腸閉塞などを起こす危険性があります。また全身麻酔になるため、全身状態のあまり良くない方や肺、心臓に病気を持っている方にはお勧めできません。

    手術の合併症

    手術の合併症として重大なのは感染(化膿)で,メッシュなどの人工物に細菌がしみ込んで難治性になるとこれを除去する手術が必要になる可能性があります(約0.1-0.7%)。また手術した部分に組織液や血液が貯留すること(水腫、血腫)があります(約0.5-3%)。再発については1-3%と報告されています。それ以外には程度の差はありますが創から大腿あるいは恥骨周囲への痛みが持続することがあります。手術後は当日から水分、食事を開始し,上記合併症に注意しますが、多くの方は、痛みの程度により手術翌日か翌々日に退院されています。退院後は外来に数回受診していたき、経過を診させていただきます。

  • 腹腔鏡手術

    札幌清田病院外科では、さまざまな消化器外科手術に対応しつつ、中でも内視鏡外科手術に積極的に取り組んでおります。
    内視鏡外科手術とは、当外科が専門的に取り組んでいる手術分野の一つです。
    この手術は開腹しないで1~4つ程度の小さなキズで手術をするという、患者さまの身体にやさしく、美容的にも優れた手術方法です。
    札幌清田病院外科は、この内視鏡外科手術を複数の消化器疾患に適用し、より患者さまの身体にやさしい手術の向上に努力しております。

    腹腔鏡手術について

    腹腔鏡手術について

    従来、おなかの手術は大きく開けて行われるものでしたが、近年、腹腔鏡手術の開発により手術方法が大きく変化しています。腹腔鏡手術は体に1cm程の小さな穴を数ヶ所あけ、お腹の中にカメラスコープを挿入しビデオモニターの画面を見ながら行います。

    小さいキズだけなので術後は痛みが軽く回復も早くなり、早期退院や社会復帰ができ、患者の体にとってやさしい手術と言えます。働き盛りの方はもちろん高齢者に対しても、従来どおり病気を治し、しかも体にやさしい手術方法です。決して開腹手術が劣っているというわけではなく、病気の状態によっては開腹手術が必要な場合もあります。しかしながら、同じ治療が可能なら、小さいキズで体の負担を軽くしたほうが優れた手術であると考えています。

    単孔式腹腔鏡手術 (SILS)

    さらに札幌清田病院外科ではからだにやさしい手術を目指し、より体にキズをつけない低侵襲手術(単孔式腹腔鏡手術, Single Incision Laparoscopic Surgery, SILS)に取り組んでおります。
    単孔式腹腔鏡手術はへそ1カ所の切開で手術を行います。手術のキズはへそに隠れてほとんど目立たなくなる方法です。
    当院では胆石症(慢性炎症、急性胆嚢炎緊急手術も含め全例)、虫垂炎、鼠径ヘルニア、脾臓疾患、結腸腫瘍、脾臓疾患等に対してこの手術を安全に行っており、これまでに胆石症300例、鼠径ヘルニア50例、大腸がん40例など総手術件数で500例以上、単孔式腹腔鏡手術で施行しています。
    この単孔式手術をご希望される方がおりましたら、札幌清田病院外科外来を受診していただくか、ご連絡いただきたいと存じます。
    誠心誠意治療に専念し、最新技術でご満足いただけるよう努力いたします。

    この治療は痔の周囲に4か所注射する方法です。

    ALTA法
    キズはへその中なので表面からはほとんど分かりません。

  • 肛門の病気で最も多くの方が患っているのが痔です。成人の約3割の方が持っているともいわれます。おしりを見せるのが恥ずかしい、痔であることを知られたくない、おしりの診察・治療は痛い、手術には長期間の入院が必要だと思っていたりして、病院を受診しない方がたくさんいらっしゃいます。特に女性の方には痔の原因となる便秘症である方がたくさんおられ、また妊娠・出産などによって痔を患っているあるいは症状が悪化している場合があり、案外多くの方が困っているものと思います。
    痔は恥ずかしくありません。年齢、性別にかかわらず誰にでも起こる病気です。

    予防法

    生活習慣の改善で痔の予防や症状を和らげることができます。

    1. 便器に長時間座ったり、長い時間いきんだりすると痔が悪化します。
    2. 果物や野菜のような食物繊維の多い食事にしましょう。
    3. 水分を多くとりましょう。
    4. アルコールは控えましょう。
    5. 適度な運動は血行促進になります。
    6. 便秘薬の使いすぎによる下痢は、痔を悪くします。
    7. 便意を我慢しないで下さい。

    痔の種類

    痔には主に次の3種類が挙げられます。

    内痔核・外痔核

    「イボ痔」といわれ、肛門にイボ状のはれた部分ができる痔核というタイプです。
    痔核は最初の段階ではあまり痛みもなく、症状はありませんが、悪化していくと痛み、出血、肛門からの脱出などを起こし手術が必要となります。

    【内痔核】
    内痔核は、直腸の血管の流れが悪くなりイボ状になった状態です。あまり痛みは強くありませんが、排便時などに出血することがあります。これは痔の部分の薄い粘膜や血管が排便時に裂けたりするために起こります。内痔核が大きくなるほど出血しやすくなります。さらに進行すると大きくなったものが肛門の外にまで伸びることがあり、これを脱肛といいます。
    症状が進むと指で内部に押し戻さなくならなくなったり、外に出たままになったりします。この状態になると手術が必要となります。

    【外痔核】
    外痔核は、肛門外側の血管の中で血液が固まって、こりこりとしたイボになった状態です(血栓性外痔核といいます)。症状は強い痛みですが、自然に裂けて出血することもあります。外痔核は、温浴、座薬や軟膏などの外用薬、内服薬などの保存療法で治療します。
    痛みが強い場合には切開して血栓を取り出すこともあります。

    【嵌頓痔核】
    さらに、内外痔核がひどくなり腫れあがり、戻らなくなった状態を「かんとん痔核」と呼びます。激しい痛みがあります。
    かんとん痔核の場合は、入院、点滴などが必要となり、かんとん痔核の腫れが引いた後に、手術を行うことがあります。

    裂肛

    「切れ痔」と呼ばれ、固い便で肛門が裂けたり切れたりして起こります。温浴、座薬や軟膏などの外用薬、内服薬などの保存療法で治療します。

    痔ろう

    「あな痔」と呼ばれ、便に潜む細菌が感染しトンネルのようなものができてしまう病気です。治療は何回かに分けてトンネルを潰していく手術が必要になります。普通の痔核とは異なり治るまで非常に時間がかかります。

    痔の治療法

    軽度の痔核や裂肛の場合は温浴、座薬や軟膏などの外用薬、内服薬などによる保存療法を行います。なんでもすぐに手術が必要になるわけではありません。痔は多くの方がもっていますのでまずは悪化を防ぐようにしましょう。

    痔の悪化理由
    1. 肥満
    2. 排便中のいきみ
    3. 長時間便座に座っている
    4. 長時間立ちっぱなしでいる
    5. 重過ぎるものを持ち上げる

    しかし、肛門から痔が脱出したり、保存治療でも出血などの改善がみられない場合は手術治療が必要になります。

    新しい痔の手術法:ALTA法

    脱出を伴う内痔核の治療として、ジオンという硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸からなる注射液を用いる治療によって、」痔の栄養血管を速やかに細くして、なおかつ痔を収縮させて脱出、出血を改善する方法です。

    ALTA法

    手術方法

    この治療は痔の周囲に4か所注射する方法です。

    ALTA法
    図:ジオン総合製品情報冊子より引用(三菱ウェルファーマ)より引用

    ALTA治療の長所

    この治療は、
    ①入院しない日帰り手術(外来手術)も症例によっては可能であること。
    ②創の痛くない部分への注射をし、術後の痛みを減らすことが可能。
    ③他の重い病気を有する(心臓の病気や脳梗塞など)症例に対しても治療可能
    など様々な長所があります。

    合併症

    合併症として出血、痔核壊死、直腸狭窄、直腸潰瘍、直腸筋層壊死、男性では副睾丸炎、睾丸炎、前立腺炎などがありますが従来の治療法と比較して合併症も少なく、重症合併症も少ない傾向にあります。

  • 医師紹介

診療科のご案内

PAGE TOP